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常滑の職人技を正式な旅行商品に とこなめ観光協会が通訳ガイド付きにも対応する体験ツアー15本を造成

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常滑の職人技を正式な旅行商品に とこなめ観光協会が通訳ガイド付きにも対応する体験ツアー15本を造成

一般社団法人とこなめ観光協会は、観光庁の「観光需要分散のための地域観光資源のコンテンツ化促進事業」に採択されました。これを受けて、名古屋を拠点に旅行商品の企画・販売を手がける「ツーリズムデザイナーズ」と連携し、常滑市内の伝統産業や食文化などを生かした体験型観光ツアー15本を造成しました。盆栽鉢工房や急須工房の見学に加え、地域の食やつくり手との交流を楽しむガストロノミーツアーなども用意されています。いずれも、普段の観光では触れる機会の少ない「本物の日本文化体験」を旅行商品として提案するものです。

常滑の職人技を正式な旅行商品に とこなめ観光協会が通訳ガイド付きにも対応する体験ツアー15本を造成

稼働中の工房を、観光の舞台に変える仕組み

常滑市は、日本六古窯の一つである常滑焼の産地です。長い歴史の中で、多様なものづくりの文化を育んできました。一方で、工場の製造現場や職人の仕事、地域に根づく食文化など、従来の観光では十分に紹介されてこなかった魅力も残されています。今回の事業では、地域の事業者と連携してこうした資源を磨き上げました。ただ「見る」だけでなく、その背景にある技術や人の思いに触れられる体験に仕立てています。ねらいは、観光需要を地域的・時間的に分散させることと、地域への誘客や滞在価値の向上です。

観光協会によると、常滑には伝統工芸や優れた技術を持つ職人が数多くいます。しかし、その多くは観光地として整備されたものではなく、普段はものづくりの現場として稼働しています。外国人観光客の中には、実際の工房を見学したい、職人の技術に直接触れたいと考える人も多くいます。ところが、申し込み方法が分からないまま工房を突然訪ねてしまうケースもありました。職人は製作の手を止め、言葉の壁がある中で、無償で案内せざるを得ないという課題を抱えていました。

そこで観光協会が職人と旅行者の間に入り、見学内容、受け入れ日時、料金、通訳ガイドなどを整えました。こうして、正式な旅行商品として販売できる仕組みをつくりました。職人は本業のものづくりを大切にしながら、見学の受け入れを新たな収入につなげられます。観光客は安心して工房を訪れ、職人の技術や思いを深く知ることができます。観光協会は、15本のツアーを通じて、双方にメリットのある持続可能な観光の仕組みを育てていきたいとしています。

海外からの予約・手配や通訳ガイド付きツアーにも対応

ツーリズムデザイナーズとの連携により、海外の旅行会社からの予約や手配に対応できる点が特徴です。外国人旅行者向けには、通訳ガイド付きのツアーとして提供することもできます。言葉の壁を越えて、職人や生産者の技術、こだわり、思いを直接伝えることで、より深い文化体験を届けるとしています。造成したツアーは、ツーリズムデザイナーズと連携し、国内外の旅行会社などへの営業・販売が進められています。

常滑の職人技を正式な旅行商品に とこなめ観光協会が通訳ガイド付きにも対応する体験ツアー15本を造成

15本のツアーのうち、主な内容

  • 常滑焼の急須職人を訪ねるツアー:常滑焼の急須を製作する3つの工房を訪問します。普段は立ち入る機会の少ない工房で、伝統技法や製作工程を間近に見学し、職人それぞれの技術やこだわりに触れます。
  • 盆栽鉢職人を訪ねるツアー:日本有数の盆栽鉢産地である常滑で、3つの工房を巡ります。職人による製作工程を見学し、盆栽鉢づくりに受け継がれる技術や工夫を学びます。
  • 常滑焼と天然藍染を体験するツアー:千年の歴史を持つやきもの散歩道を散策した後、藍の栽培から染色までを一貫して手がける「紺屋のナミホ」を訪ねます。天然藍を発酵させる伝統技法を学び、自分だけの手ぬぐいを染め上げます。常滑焼と日本の伝統的な染色文化の両方に触れられる内容です。
  • 常滑焼の甕(かめ)づくりと発酵文化を体験するツアー:千年の歴史を持つ常滑焼の産地で、やきもの散歩道を散策した後、伝統的な甕づくりを続ける「山源陶苑」を訪問します。三代目職人から甕の製作工程や技術を学び、味噌や梅干し、漬物などの保存・発酵に使われる自分だけの甕づくりに挑戦します。
  • 知多半島の食文化を味わうガストロノミーツアー:料理人として高い評価を受ける「Le Coeuryuzu(ル クーリュズ)」の渡邉シェフとともに、知多半島の農家や生産者など2か所を訪問します。食材の生産現場を見学し、生産者のこだわりや地域の食文化について学びます。その後レストランに戻り、訪問先の食材を使った特別なフレンチコースを、地元の日本酒とのペアリングで楽しみます。

このうちガストロノミーツアーは、生産者と料理人、そして食べる人をつなぐ、高付加価値な食文化体験として位置づけられています。

常滑の職人技を正式な旅行商品に とこなめ観光協会が通訳ガイド付きにも対応する体験ツアー15本を造成

10月5日~7日、海外旅行会社5社を常滑に招請

10月5日から7日には、外国人旅行者を顧客に持つ旅行会社の関係者5社を常滑に招きました。招請ツアーでは、造成した体験コンテンツを実際に体験してもらっています。旅行会社による現地体験は、海外旅行者に魅力が伝わる内容か、旅行商品として紹介・販売しやすいかを見極める重要な機会と位置づけられています。

観光協会は、参加者の視点を今後の商品改善や販路開拓に生かす方針です。今後の旅行商品造成や販売先への提案にも活用し、造成した体験を継続的に販売できる仕組みづくりにつなげていくとしています。

出典:愛知県