ゲイの将来設計を考える:ロールモデル不足を乗り越えるライフプランと老後のお金の準備

「50歳、60歳の自分」が想像しにくい現状
自分が50歳、60歳になったとき、パートナーと暮らしているのか、ひとりで暮らしているのか、誰と会い、何を楽しみに日々を過ごしているのか。具体的なイメージを描くのは難しいと感じる人は少なくありません。
慎吾さんは20代後半、周りの友人が結婚していく中で将来について考える機会を得ました。結婚すれば将来がすべて決まるわけではありませんが、親族や職場の先輩の暮らしを見て「自分はこうなりたいのかもしれない」という安心感を得ることは少なくありません。
ただし、ゲイとして年を重ねた先の暮らしは身近には見えづらく、将来の生活像が見えないとお金の準備の目的や必要額を見定めるのが難しくなります。
年上のゲイの先輩に話を聞いて見えた、さまざまな将来像
身近なロールモデルがいない場合は、実際の暮らしぶりを知るために話を聞くのが有効です。慎吾さんはSNSで10歳、20歳以上年上のゲイの先輩へDMを送り、次の暮らしやパートナーとの過ごし方、今後の人生設計について尋ねました。
男性同士で子どもを育てる家族
特に印象的だったのは、男性同士で子どもを育てている方の話です。公園で遊ぶ子どもたちの姿を見て、伝統的な家族像と異なっていても子どもが幸せに育つ未来があると気づかされました。これまで具体的な暮らしを想像できなかった人にとって、身近な光景が新たな選択肢を示してくれました。
「ひとりで生きていく」と決め、準備を進める人
一方で、恋愛に疲れ、今後はひとりで生きていくと決めた方にも出会いました。親がいない、子どももいない。その分、最後まで自分の面倒を見られるよう、経済的にも様々な面でも備えを整えたいと語っていました。ひとりで暮らす選択と、暮らしを維持する準備を結びつけて考える姿勢は、慎吾さん自身の将来設計にも影響を与えました。準備は必ずしも孤独である必要はなく、必要な時には人やサービスを活用する選択肢も含めて考えることが大切です。

将来像が決まらなくても、「今の生活を続けたい」は立派なライフプラン
将来設計と聞くと大きな目標を思い浮かべがちですが、「今の生活をこのまま続けたい」という思いも立派なライフプランだと慎吾さんは考えています。
好きな街で暮らし、友人とごはんを囲み、時には旅行を楽しみ、趣味や自己投資を続ける。現状に満足できているなら、それを大切にしてよいのです。慎吾さん自身も、旅行や自己成長、やりがいのある仕事を今後も続けたいと考えています。
将来像がまだ見えないときは、次のような日々の気づきから考え始めることを提案しています。
- 今の生活の、どんなところを残しておきたいか
- 誰かの暮らしを見て、いいなと思ったこと
- 旅行先で、いつか住んでみたいと感じた場所
- これからも一緒に過ごしたい人たち
誰か一人の人生をそのまま手本にする必要はありません。あの人のパートナーとの関係、仕事の続け方など、良い点を自分なりに取り入れていくことが大切だと伝えています。
老後のお金から考える準備の入り口
将来像が決まらないままでは、何のために貯蓄をするのかが見えにくくなります。慎吾さんは、まず老後のお金を軸に考えることを勧めています。今の暮らしを続ける場合でも、転職や移住をする場合でも、年齢を重ねたときの生活は誰にでも訪れるからです。
ひとりで暮らすのか、誰かと暮らすのかが決まっていなくても、今の暮らしをベースに段階的に考え始められます。
1. 今の暮らしに、毎月どのくらいのお金がかかっているか
2. 年齢を重ねても、何にはお金を使いたいか
3. 年金などの収入は、どのくらい見込めそうか
これらを踏まえ、将来の物価変動や暮らしの変化を見据えて、不足分をいくら、どのペースで準備するかを整理します。最初から完璧な計画を作る必要はなく、暮らしや希望が変われば見直せばよいのです。目の前の生活費と急な出費に備えつつ、先の生活にも少しずつ見通しをつけていく考え方です。

見通しがつくと、今のお金の使い方が変わる
老後の準備は、ただ貯めるだけの作業ではありません。将来どれだけお金が必要か、どのペースで準備すべきかが分かれば、今の生活を楽しむ余裕も生まれます。具体的な見通しがあれば、旅行や趣味に使う予算を判断しやすくなります。働き方を変える時や住みたい場所を選ぶ時にも、収入と支出の変化が生活にどう影響するかを考える土台になります。
やりたいことが見つかったときに備える
慎吾さん自身も、これからどんな暮らしになるかはまだわかりません。パートナーと幸せに暮らせるか、子どもを持てるかは現時点で未確定です。ただ、いつか「こういう暮らしがしたい」「これに挑戦したい」と思ったときに選択肢を掴めるよう、今から準備しておくことが大切だと伝えています。無理に今の生活を犠牲にする必要はなく、現状の楽しみを大切にしつつ少しずつ準備を進めるのが良いと語ります。
ゲイ当事者FP・慎吾のコメント
NEWDOOR所属FP 慎吾
「ゲイとして年齢を重ねた先の暮らしは、身近ではなかなか見えてきません。僕自身、将来のお金が心配なのに、その前に自分がどんな生活をしているのかもわからない、という感覚がありました。年上の先輩に会って話を聞いたことで、子どもを育てる人もいれば、ひとりで生きていくと決める人もいる、ゲイの将来にもいろいろな形があると実感できました。
将来像がまだ決まっていなくても、今の生活の中で大切にしたいことから考えれば大丈夫です。その暮らしを続けるために、そしてやりたいことが見つかったときに選べるように、少しずつ準備していく。そのきっかけを一緒につくれたらうれしいです。」
ひとりでも、ふたりでも。自分らしい未来を考えるお金の相談
NEWDOORでは、ゲイ当事者のFPが将来の暮らしやお金の悩みを一緒に整理する個別相談を提供しています。
「将来のイメージが浮かばない」「何から準備すればいいかわからない」という段階でも相談可能で、現在の生活や大切にしたいことを軸に一緒に考えます。
また「ゲイのお金の不安をまるっと解消」をテーマに、ゲイの方向けのお金のセミナー「お金の男子アカデミー」も開催しています。
個別相談のお申し込み・セミナーの詳細は、以下をご参照ください。
公式リンク:https://lit.link/129f8762-f0ba-4ff0-bbff-429b217b09ee
本リリースは、慎吾が2026年10月22日にnoteで公開した記事「ゲイの将来設計、参考にできるロールモデルが少なすぎる問題」をもとに構成しています。
NEWDOORのお金の男子アカデミーについて
NEWDOORは、ゲイの方を対象としたお金の相談所です。お金や資産形成、保険、住まい、老後などに関する相談を通じて、一人ひとりが自分らしい将来を考え、必要な準備を進められるようサポートします。
個別相談に加えて「お金の男子アカデミー」を展開し、ゲイ当事者が将来のお金について学び、相談し、具体的な行動につなげられる場づくりを進めています。
本件に関するお問い合わせ先
NEWDOOR
公式サイト:https://new-door.jp/
お金の男子アカデミー: https://new-door.jp/seminar
お問い合わせ先:info@new-door.jp
出典:ゲイの将来設計、参考にできるロールモデルが少なすぎる問題/合同会社メンピカ/2026年11月6日










