星野リゾートが描く2027年の旅 「星のや飛鳥」「リゾナーレ福井」開業と「ホテル帰省」の新提案

「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO(おも)」「BEB(ベブ)」「LUCY(ルーシー)」の6ブランドを中心に施設を展開する星野リゾートは、2026年10月21日(水)10:00~12:00にオンライン発表会「星野リゾート LIVE 2026秋」を開きました。テーマは「旅を楽しくする」です。2027年に開業する新施設の詳細に加え、年末年始の帰省、愛犬との都市旅、プロポーズといった、旅のさまざまな場面に寄り添う企画が一度に明らかになりました。

奈良・福井・佐賀へ、2027年は新規開業が相次ぐ
最大の注目は、星のやとして10施設目となる「星のや飛鳥」です。世界遺産「飛鳥・藤原の宮都」の地である奈良県明日香村に、2027年7月22日に開業します。コンセプトは「気に満ちた丘の辺」です。明日香村の棚田の美しさを表した「段々の庭」や、古墳文化から着想を得た客室の「石室風呂」を備え、長い歴史と自然に囲まれて心身を調える滞在を打ち出しています。開業に先がけて、ティザー映像と特設Webサイトも公開されました。
福井県勝山市には、リゾナーレブランドとして同県初進出となる「リゾナーレ福井」が2027年9月10日に誕生します。世界三大恐竜博物館の一つ「福井県立恐竜博物館」に隣接する「かつやま恐竜の森」の中に建ち、コンセプトは「恐竜の森のデザイナーズホテル」です。デザイン監修は世界的な建築ユニット「クライン ダイサム アーキテクツ」が担い、太古の地層や大地をモチーフにした空間が広がります。最上階には「パノラマ・ウェルネスフロア」とパノラマプールを設け、宿泊予約は2027年4月に受付を始める予定です。さらに2027年夏には、佐賀県初進出の温泉旅館「界 嬉野」も開業を控えています。テーマは「美肌スパウェルネス」です。スパ施設「美肌小舎(びはだごや)」を宿の中心に据え、全28室はいずれも専用の坪庭と露天風呂を備えたメゾネットタイプの「里山便り坪庭の間」となります。
既存施設の新しい動きもあります。2026年1月に開業した「OMO5横浜馬車道」では、地上154mの最上階に「View View LOUNGE(ビュービューラウンジ)」が2026年12月24日にオープンします。かつての豪華客船の社交場をイメージした空間で、昼は港を行き交う船を、夜はライトアップされた夜景を楽しめます。海外では「リゾナーレグアム」が2026年11月1日に、グアム初(2026年10月時点、グアムで「ビーチクラブ」を冠した施設として、同社調べ)となる「ビーチクラブ」を開きます。食事とドリンクのフリーフロー、アクティビティを組み合わせた「ビーチクラブパッケージ」の提供も始まります。

帰省と愛犬連れ、旅の「気がかり」を解消する提案
暮らしの変化に合わせた提案として目を引くのが「ホテル帰省」です。実家の近くのホテルに泊まり、家族と程よい距離感を保ちながら過ごすスタイルへの需要を受けて、全国のOMO18施設で2026年12月26日~2027年1月3日に「OMO帰省パスポート」を配布します。寝床の準備や気遣いといった、迎える側と帰る側の双方の負担をなくすことが狙いです。人気漫画クリエイター・山田全自動氏とのコラボレーションで、思わず笑ってしまう「帰省あるある」を交えながら街の過ごし方を案内します。実家の家族を夜のイベント「ローカルリズムナイト」に招待する仕掛けも用意されています。
OMOブランドは、OMO7横浜、OMO5東京五反田、OMO7大阪の3施設を中心に「愛犬都市旅宣言」も進めています。館内をリードをつけて一緒に歩けるほか、屋内外のドッグランや見守り用ペットカメラの無料レンタルを用意しています。都市旅で特に悩みやすい「食事」にも力を入れ、カフェやダイニングへの愛犬同伴に対応しています。スタッフが厳選した「愛犬ご近所マップ」では、ワンちゃん用の点心を出す中華料理店なども紹介しています。OMO5東京五反田では人気フレンチとコラボした特製ケーキや愛犬専用メニューがあり、今冬はクリスマスのフォトスポットや限定スイーツの販売も予定しています。

温泉、絶景、ご当地グルメで「体験」を深める
温泉旅館ブランド「界」は、2030年の「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産登録を見据えたプロジェクトの第二弾として、2026年12月1日から全館で「界の温泉名刺」の提供を始めます。日本の主要な10泉質を、「肌触り」や「温まり方」といった身体の感覚をもとに擬人化したキャラクターで表現したものです。難しい温泉分析表も直感的に理解できるよう工夫されています。沖縄の「リゾナーレ小浜島」では、東京ドーム約25個分の敷地を舞台にしたプロポーズが急増しており、件数は過去最高のペースで推移しています。スタッフが演出をサポートしたプロポーズの成功率は100%(2026年9月、同社調べ)です。いち押しは、ゴルフ場の丘の上で夕暮れから星空までを味わう、1日1組限定の「うつろい絶景ディナー」です。
地域色の濃い冬の企画も数多く発表されました。
- BEB5土浦:2026年12月1日~2027年2月28日に「ほしいもコレクション」を開催。キャラクター「イモグラ」による「HBTI診断」や、100通りの味を楽しめる「ほしいもメリーゴーランド」が登場し、駅ビル「プレイアトレ土浦」とも連携します。
- 青森屋:2026年12月3日~2027年3月6日、ねぷた表現師・忠汰氏が手がけた「雪ん子ねぷた」が迎える「雪ん子おでん屋台」が登場します。「青森おでん」と「雪ん子おでん」の2種を味わえます。
- 星のや竹富島:2026年11月1日~2027年5月31日、スタイリストの大草直子氏と睡眠研究家の西川ユカコ氏が協力し、リニューアルした2泊3日のウェルネスプログラム「ぐっすりにーぶい滞在」を開催。快眠パジャマ「すやすやパジャマ」も用意されます。
- クリスマス:リゾナーレ下関で「海峡クリスマス」を初開催するほか、OMO7横浜で「レガシークリスマス」を実施します。
- 開運企画:青森屋「わっつど開運まつり」、界 鬼怒川「日光東照宮特別祈祷プラン」、星のや京都「未年の開運事始め」、界 霧島「霧島開運旅2027」など、全国各地で新春に向けた滞在を展開します。
新規開業という大きな投資と並行して、帰省や愛犬連れ、睡眠といった身近な旅の課題にもきめ細かく応えていく。今回の発表会からは、6ブランドを使い分けながら地域性を生かした滞在を磨き上げる星野リゾートの姿勢がうかがえます。同社は今後も独自のおもてなしを進化させ、世界に通用するホテル運営会社を目指すとしています。
出典:星野リゾート










