福岡空港の国内線ターミナル直結複合施設の名称が「TABISIA」に決定 日本最大級のアジアンフードフロアも


商業・ホテル・交通機能をひとつにまとめた空港直結の新拠点
福岡国際空港株式会社(FIAC)は、国内線ターミナルビルに直結する複合施設の名称を「TABISIA(タビジア)」に決めました。グランドオープンは2027年夏頃を予定しています。商業施設を中心に、ホテル、バスターミナル、国内線・国際線連絡バス乗降場の機能をあわせ持つ施設です。
同社はこの施設を整備することで、福岡空港を交通拠点としてだけでなく、多様な人々が集まり交流する「エアポートシティ」へと進化させるとしています。その先には、地域経済の活性化と福岡の街の魅力向上という狙いがあります。商業施設のコンセプトは「旅する空港」です。福岡とアジアの魅力を凝縮したラインナップを土台に、新たな発見や感動、出会いを生み、さまざまな世界に触れられる非日常空間をつくり、訪れる人に多様な“旅”の形を提案します。

名称とロゴに込められた「旅の世界」
「TABISIA」は、「TABI(旅)」と「ASIA(アジア)」に、想像や幻想を意味する「FANTASIA」を組み合わせた造語です。ひとつの国や地域にとどまらない多様な「旅の世界」が一か所に集まり、訪れる人がそれぞれ新しい食や文化、人と出会える場所になるよう願いを込めて名付けられました。
ロゴは、出入国の際にパスポートに押される出入国証印をモチーフにしており、「旅の世界」への入口を示しています。“九”州の玄関口である福岡空港に新設される施設であることを、“九”角形のフレームで表しました。文字はあえて整えずにさまざまな方向へ配置し、異文化に触れて新たな体験ができるこの施設ならではの出会いとワクワク感を表現しています。
商業施設は1~4階で構成されます。福岡・九州を中心とした食物販店をはじめ、旅の楽しみをサポートする店舗や、地域の人も日常的に利用できる店舗など、フロアごとのテーマに沿ったテナント展開を予定しています。旅行者には旅先のお出かけスポットとして、地元福岡の人には旅の魅力や非日常を気軽に味わえる場所として利用してもらうことを目指しています。

4階には日本最大級のアジアンフードフロア「ASIYONG」
施設の目玉となるのが、4階に設けられる日本最大級のアジアンフードフロア「ASIYONG(アジヨン)」です。日本を含むアジアの就航先の料理を楽しめる44店舗が並びます。名称は「アジア(Asia)」「味(Aji)」「4階(YON)」「GOOD(G)」の4つの言葉を重ね合わせたもので、アジアの多彩な食文化と味覚の魅力を発信する場であることと、TABISIAの4階に位置することを表しています。単なる“食べる場所”ではなく、人々が集い、アジアの食文化と出会い、体験を楽しむ“場所”そのものを表現した名前です。
- フロア面積:約7,200㎡
- 店舗数:44店舗
- 座席:約700席
- 構成:海外(韓国・シンガポール・タイ・台湾・中国・ベトナム・香港)、日本 ※五十音順
日本初上陸の7ブランドが決定
今回、台湾やタイのミシュランガイドビブグルマンに選ばれた店舗など、日本初上陸ブランド計7店舗の出店が決まりました。ラインナップは次のとおりです。
- 〈台湾〉奇福扁食(キフクワンタン):台北で2店舗を展開し、創業から30年以上地元で愛されるワンタン専門店。薄くなめらかな皮で、豚や海老・帆立などの旨みが詰まった餡を熟練の職人が手包みし、スープや麺と一緒に味わえます。
- 〈台湾〉清真中國牛肉麺食館(セイシン チュウゴク ギュウニクメン ショクカン):台北で2店舗を展開する、牛肉店から始まった老舗の牛肉麺専門店。牛骨の旨みを引き出す「清燉(チンドゥン)」と、醤油やスパイスを利かせた「紅焼(ホンジャン)」の2種類を伝統的な製法で提供します。ミシュランビブグルマンに2018年から7年連続で選ばれています。
- 〈台湾〉YU CHOCOLATIER(ユー ショコラティエ):本場フランスで修行したショコラティエのオーナーが台北で展開するチョコレート専門店。お茶やフルーツなど台湾ならではの素材を使った芸術的なチョコレートやスイーツが人気で、台湾メディアが手がけるスイーツガイド「500甜」で2年連続の最高評価を獲得しています。
- 〈台湾〉御品元冰火湯圓(ユィ ピン ユエン ビン フォー タンユエン):夜市で生まれた「白玉かき氷」の専門店。手作りの熱々の白玉団子を冷たいかき氷と一緒に味わうスイーツを求め、台北の2店舗ともに毎日行列が絶えません。ミシュランビブグルマンにも選ばれました。
- 〈台湾〉春美冰菓室(チュン メイ ビン グォ シー):台北で展開する、かき氷や杏仁豆腐、豆花などの台湾スイーツ専門店。伝統的なスイーツを洗練されたスタイルで提供し、こだわりの素材を活かした繊細な味わいが特徴です。スイーツガイド「500甜」にも選ばれています。
- 〈タイ〉Pad Thai Fai Ta lu(パッタイファイタル):ニューヨークでミシュランの星を獲得したシェフが、バンコクで6店舗を展開するパッタイ専門店。強火で炒めるタイの焼きそば「パッタイ」を、シェフの現代的な感性とこだわりの食材で仕上げ、国内外から高い支持を得ています。開業1年目から現在までミシュランビブグルマンに選ばれ続けています。
- 〈タイ〉Ong Tong Khao Soi(オントンカオソーイ):タイ北部チェンマイ出身の兄弟が祖母のレシピをベースに、バンコクで8店舗を展開するカレーヌードル「カオソーイ」の専門店。ココナッツミルクのコクとスパイスの風味が調和した濃厚なスープに、茹でと揚げの2種類のたまご麺を合わせ、異なる食感を同時に楽しめます。開業1年目からミシュランビブグルマンに選ばれました。

施設の規模と今後のスケジュール
工事名称は「福岡空港国内線複合施設及び既存ターミナルビル増改築工事」で、施主は福岡国際空港株式会社です。設計監理は梓設計・隈研吾建築都市設計事務所・西日本技術開発共同企業体、施工は大成建設株式会社が担当します。地上11階建てで、5~11階にはホテルが入ります。
- 延床面積:約43,300㎡
- 商業面積:約11,300㎡
- 総事業費:約450億円
- 主要用途:商業施設、ホテル、バスターミナル機能、空港機能 ほか
- 店舗数:約180店舗(国内線ターミナルビルの既存店舗と合わせて約280店舗。航空機に乗らない人も利用できる店舗数としては国内空港最大級)
- フロア構成:1F 商業施設・バスターミナル、2F 商業施設・連絡バス乗降場、3F~4F 商業施設、5F~11F ホテル
- 竣工時期:2027年春頃(予定)
- 開業時期:2027年夏頃(予定)
4階以外のフロアのテナントや交通機能については、今後順次発表される予定です。
出典:福岡国際空港株式会社










